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木酢液(もくさくえき)の利用法

1.木酢液の用途

 古くは日清・日露の戦争時、軍用の火薬製造に大量のアセトンが必要となり、これを木酢液からつくる酢酸石灰で生産したり、皮革をなめす為に木酢を使ったり、食品添加物としての燻液として精製された木酢液が使われたり、草木染めなどで媒染に木酢酸鉄を使用したり……となかなか想像のつかない専門的な用途にまでその範囲を持つ木酢液です。ここでは一般によくつかわれている用途、「農園芸」・「消臭」・「スキンケア」について簡単にまとめたいと思います。

 

「農園芸」...木酢液の効果は濃度によって変わってきます。

       ~100倍:殺菌効果

       200~300倍:生育抑制・徒長防止

       500倍~:生育促進:生殖成長促進

  木酢液はとても複雑なもので、200種類以上と言われる成分の作用がどのように影響し合っているのかなどはすべてが解明されているわけではありません。しかしその本質は土の中の微生物を増やし作物も含めた生命活動を活発にさせることができるものということになるでしょう。

  上記希釈倍率による効果の違いは目安ですので植物によっては同じ濃度でも効果の出方に違いのある場合もあります。したがって作物ごとに使用する場合は希釈倍率を調べて行くことが必要ですが、一般に木酢液による作物の変化は、毛じが鋭くなる、葉が立つ、糖度が上がる、品質が揃う

病害虫に強くなるなどがあります。また木酢液を農薬散布時に混ぜることでその展着剤としての効果や浸透力を高める効果などでより少量の農薬使用で同じ効果が期待できるようになり減農薬栽培の一助にもなります。さらに木酢液に魚腸・ニンニク・トウガラシ・カキガラ等を混ぜることで大きな効果を得るといった報告もあります。

以下に主な作物ごとの使用方法を記します。詳しくは専門書にてご確認ください。

(1)トマト・きゅうり・なす等

    幼苗時:500倍液

    それ以後:300倍液を2-3回/月 散布

  (2)大根・ニンジン・ゴボウ等

    間引き終了後数日まで:1000倍液

    その後:300倍液を2回程度/月 散布

  (3)ジャガイモ

    300倍液を2-3回/月 散布

  (4)ネギ・玉ねぎ・ニンニク

    幼苗期:800-1000倍液

    生育後半~収穫期:300倍程度液を2-3回/月 散布

 

「消臭」...中和効果・マスキング効果で嫌なニオイを消してくれます。

備長炭含め炭には消臭効果がありますが、これは炭の持つものすごく小さい孔(多孔質)がニオイ物質を吸着して取り除いたり、さらには孔に住む微生物がニオイ物質を分解したりして消臭します。一方炭の副産物である木酢液にも同様に消臭効果があるのですが、木酢液の場合はアルカリ性のニオイ物質を木酢液の酢酸などの酸性物質が中和し、さらには木酢液特有の燻製のような香りがニオイ物質を包み込む、所謂マスキング効果で消臭するという具合に同じ消臭効果と言ってもその方法は全く違うものです。

木酢液の場合はその燻製のような香りが苦手な方もいらっしゃるようですが、ペットの糞尿や生ごみなど更に不快なニオイをほんの数滴で消してくれますのでその効果は絶大です。

生活の中ではこの木酢液を以下のような消臭場面でご使用になってみてはいかがでしょうか?

    (1) 流し台・排水溝・浴場・ペット小屋など:50-200倍希釈で散布

    (2) ゴミ集積場など:30-100倍希釈で散布

    (3) ニンニク・ラッキョウ・タバコ等による室内の消臭:スプレーに適宜希釈した溶液を入れて置き、噴霧

溶水性の菓子用のエッセンス(ハッカやオレンジ香料等)を1-2滴混ぜると木酢液のニオイを和らげる

 

「スキンケア」...炭焼きさんは水虫知らず!?

木酢液について検索すると「水虫」「いぼ」「魚の目」「アトピー」「乾燥肌」「肌荒れ」・・・等々お肌のトラブルについての記載が多く出てきます。また実際のところ木酢液についてお客さまからの電話・メールでの問い合わせも多くはこのお肌のトラブルについてです。

さて、木酢液の使用で本当にそれらに効果があるのでしょうか?

木酢液は医薬品ではありませんので治療目的で販売することはもちろんできません。

しかし実際長年に亘って民間療法として使われ続けてきた木酢液の効能も信用できないものと切り捨てることは必ずしも正しいとは思えません。

そこでここからはあくまで私どもが経験した実体験をもとに木酢液のスキンケア用法について記してみます。

 (1)入浴:300Lのお湯に50ml程度の木酢液をいれる。

体が芯から温まる。肌の保湿、スベスベ感、さっぱり感があり、薫香による心地よさがある。(但しこの香りは人によって好みが分かれるところでしょう)
残り湯は洗濯や拭き掃除に使ってください。

 (2)水虫:原液もしくは数倍に薄めた木酢液を患部につけるか、もしくは足自体を付け込んで一定時間置く。
       原液の場合特に殺菌効果が強く痒みは一気になくなる。
       但し強い殺菌作用で皮膚の炎症が生じ数日間痛みが残ったもののその後きれいな肌に戻った。
       使用当初は薄めて使い徐々に濃度を上げていくのが良策です。

木酢液の強い色とニオイが肌についてしまうがじきになくなっていきます。

 (3)アトピー:そもそもアトピー自体が一つの病名ではなく色んなタイプの皮膚炎を含む総称であるから
         木酢液がアトピー性皮膚炎に必ず効くということは言えません。
         しかし殺菌作用・肌のスベスベ感や保湿効果があり、アトピーの大敵である痒みを減らすことで
         症状の改善が期待できると言えます。

 (4)いぼ・魚の目:今後実際に試して見る予定です。結果は改めてご報告します。

 

【木酢液の主成分がどのように作用しているかについて補足】

 酢酸:皮膚の角質をやわらげたり収斂(ひきしめる)する作用

 フェノール類・アルコール類:殺菌・消毒作用

 アルデヒド:浸透性を良くする作用